いよいよ、2023(令和5)年3月29日(水)より、京都の本願寺にて、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要が始まりました。前の記事にも記念となる年ですよと書きました。本願寺だけではなく、真宗教団連合に属する伝統的な浄土真宗十派の各本山でも慶讃法要はありますし、京都国立博物館での展示「親鸞ー生涯と名宝」なども楽しみなところです。

ところで、萬福寺も所属する浄土真宗本願寺派では、今、この記念となる年に議論になっている事があります。先日、宗派のご門主(代表であり、親鸞聖人のご子孫)が発布された新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)について賛否があるのです。実は、このことは以前から議論がありました。ご門主は、ご消息(お手紙)・ご親教(ご法話)などのお言葉を通して、「念仏者の生き方」から、「私たちのちかい」「浄土真宗のみ教え」そして、今回の新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)まで、現代の人々に浄土真宗を分かりやすく伝えようと示されました。その解説もされてあり、最近は『新時代の浄土真宗』(PHP)という関連本も発行されました。

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【本願寺が発行する解説本】

一方で、その内容について従来の浄土真宗の教義を逸脱してないか?という疑念をもつ方もおられます。実は、私自身もそう感じている一人です。「私たちのちかいと仏さまの誓い」「浄土真宗を理解していますか?」などで紹介はしてきましたが、賛同はしがたい思いでいます。このたび
「新しい領解文を考える会」が、経緯や問題点をまとめてくださっていますので、ぜひご覧ください。

私自身が一番気になっているのは、まさしく「念仏者の生き方」のあり方です。私はどこまでも迷いの凡夫であり、正しい生き方など出来ない私をすくう阿弥陀仏のお話を聞いていくばかりだと思っています。その上で、出来ることはやっていけば良いのですが、ご門主のお言葉では、あえて、その出来る事をしていく部分が強調され過ぎている感じがします。これは、私の感じた思いなので、読み方が悪いのかもしれません。しかし、「私たちのちかい」にあるような仏さまのような言動が出来ないからこそ、阿弥陀仏のすくいがあり、浄土真宗なのだと味わっています。

この度の議論をご縁として、私自身は浄土真宗をどう領解、受け取っているのか、そもそも親鸞聖人が伝えてくださった浄土真宗はどういう教えであったのかをたずねる大切なものにしていきます。ぜひ、皆さまも上記の資料などを通して、一緒に考えてみましょう。

南無阿弥陀仏

【この記事は、2023(令和5)年4月1日(土)に更新しました。】

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2023(令和5)年度の萬福寺の行事

4月9日(日)午前・午後
10〜14時 降誕会法座
おとき(昼食)後、
初参式・ビンゴ・もちまき有り

7月9日(日)午前
9時〜 仏教婦人会総会
10〜12時 永代経法座
おときは未定

10月29日(日)午前・午後
10〜15時 報恩講法座
おときは未定

各法座とも読経と法話、があります。
門徒内外問わず、初めての方も大歓迎です。
ご仏前と念珠と仏教を聞く心をご持参下さい。
皆さんのお参りをお待ち致しております。